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WR250R のページです
当店の新車整備の様子を紹介しましょう

08/03/21 追記

 まぁべつに特別なことはなくて、ニューセローのページにあるようなちゃんとした整備をするだけです。やること全部載せたらきりがないんで、大体のところでご勘弁くださいね。
 一般的な整備性は、かなり良好ですね。でもしょうがないとは思うけど、タンクを外さないとプラグを外せないってのはねぇ。。。。


さぁて、始めますか。
まずは、裸にしないとね。

左側は、バッテリーやEXUPのモーターなど。
右側はエアクリーナー。湿式ウレタンフォームです。

アルミフレームなので
サイドスタンドは、ブラケットに付きます。

左側にラジエターはありません。
レギュレーターやヒューズBOX、LLCのリザーブタンク

電動ファン付きだけど、片側だけで大丈夫・・なんだろうね。
アルミの雌ネジにはまるボルトには、グリスをつけたほうがいいです。
固着してしまいやすいですからね。
8ミリのネジなのに5ミリのボタンヘッドなんて、
こんなんちょっと固着したらすぐ頭なめちゃうぞ。
せめて6ミリにしてくれよなぁ・・・ネジ8ミリなら。
でも、こういうボルトは多いよねぇ。どのメーカーもよく使ってるね。
マスターの取り付けは6ミリネジの5ミリヘッドだからまだマシかな。
この間整備したジェベルなんて6ミリネジの4ミリヘッドだもんなぁ。そんなん緩めれんぞ、すぐなめちゃって。
こういうところも、大切。
樹脂に埋め込んであるナットも、固着するとたいへんなのでね。。
高温になるし、泥もかかるのでね。
こういう高温になるところは、スレットコンパウンドがいい。
EXUPのカバーのボルトにも、スレッドコンパウンドを。

水や泥もかかりやすいし、高温になって錆びやすいんだなぁ。
で、そのとき組み付け不良発見。
EXUPのワイヤーのアジャストナットが締まってません。
これは洒落にならないねぇ。
ナットが外れてワイヤーとプーリーに噛みこんだら、作動不良は確実です。
まぁ、トラブルになるなら早い時期のクレーム期間中だろうけどね。


ここはさすがに、うちみたいな納車整備をするところでないと絶対見つけられないね。
早速ヤマハに電話しておきました。この車両だけとは、考えにくいからね。
パッドピンも固着してしまいやすいんですよ。
フロントもね。キャリパーの取り付けボルトもかじりやすいんだなぁ。
フロントもリヤも、みごとにたらたらのスポーク。
そのままでオフをガンガン走ったら、トラブルになる可能性大。

しっかり締めておきます。
あたりが出てなじむまでは、マメにチェックした方がいい部分です。
あたりが出てしまえば、そうそう緩むものではないです。
しっかりトルクをかけて締めれるように、ここのボルトもグリスは大切です。
ちょっと細かい部分までやっちゃいます。
SWのネジや、スロットルハウジングのネジまでもね。

ブレーキフルードもいっぱいにして、
マスターシリンダの蓋のネジも固着しやすいので、グリスをつけて締めますよ。
スロットルパイプの内側にはエンジンオイルがいい。
グリスはだめだよ。
ついでに、ケーブルにも注油しておきます。
オフロードで遊ぶなら必須項目です。
リンクのグリスアップをしておきます。
ここには、まあまぁグリスがついていました。
グリスがたまる隙間があまりないんですねぇ。
しかし、このリンクには・・・・さて、何処にグリスがあるのでしょう?
もうちょっとちゃんとグリス付けとけよなぁ。。
ちょっと付けすぎましたか。。余分はふき取りますからね。。
ベアリングの間やオイルシールとの間にしっかりグリスが溜まってるのが大切なのよ。
リヤアーム取り付け部分。奥にあるベアリングには、グリスが付けてありましたが、溜めておかなきゃいけない部分には皆無。
ここにしっかりグリスを溜めておくことで、水の侵入を防ぐことが出来るんです。
こんなんでオフロードをガンガン走って、ガンガン洗車してたら、ダストシールがあったってすぐ錆びちゃいますよ。

ステアリングヘッドベアリング。まぁいい方かなぁ・・これでも。一応グリスは付けてありましたからね。

ここも、タップリ付けることで、オフ走行や洗車による水の侵入を防ぎ、錆びによるトラブルを防止します。
クレーム期間を過ぎてトラブったら、かなりおおきな出費になるところですね。

こんな具合に、しっかり整備してお渡しします。さぁ!ニューマシンで安心して思いっきり遊んでください。

セロー同様、WRのご購入は当店で! 
 整備料・登録手数料(県外除く)はいただかずに、メーカー希望小売価格での販売となります。
 別途、重量税・自賠責保険料のみ必要です。

08/03/20に整備した車両の分を追記しました。 上の内容とダブるんですが、今回整備した車両も・・・なので。。少し写真を大きく載せてみました。
ステアリングアンダーブラケットのベアリング。
まったく付いていないわけじゃぁないですよ。一応、グリスっ気はあります。
国産車は、シールがしっかりしているので、そうすぐに錆びちゃったりはしないでしょう。
でも、本来は、たっぷりつけておいたほうが良いところですね。
こちらは、フレーム側
ステアリングのアッパーベアリング
上側も、グリスをたっぷりつけておいたほうがいいんです。
それで水の侵入を防ぐことができますからね。
同じく。。
ちょっとねぇ・・これではさみしいねぇ。
付いてないわけじゃぁないんですよ。
リヤアームピポット部分

置くにあるテーパーローラーベアリングには、ちゃんとグリスは付いています。
でも、シールとベアリングの間にたっぷりグリスがあることが本当は大切。
やはり水や泥の浸入を防ぐことが出来ますからね。
リヤリンクのフレームに取り付ける部分。

外側のシールとベアリング、ベアリングとベアリングの間にも、グリスがあるといいんですけどねぇ。
でもまぁ、セローみたいなブッシュではなくベアリングなので、そう簡単にはカラーが焼けちゃったりはしないでしょうけど。

 誤解の無いように書いておきますが、新車時の状態はこのようなものですが、けっして走れないわけではありませんよ。ここまでしなくても、なにも問題なく走れます。通常の使用である街乗りやツーリング、あえて雨の日はあまり乗ることもないでしょうから、おそらく何年も大丈夫でしょう。でも、WRやセローをより楽しむためにオフロードでの使用が多くなるのであれば、絶対やっておいたほうがいいんです。オフロードで遊べば、当然サスは激しく動きます。泥だらけにもなるでしょうし、洗車も頻繁にすることになるでしょう。こういうところが錆びたりすると、操作性に大きく影響がでるし、ベアリング交換などの修理となると、費用的にもかなりかかってしまいます。お客様がご自身で気軽に整備できるような部分でもありませんしね。オフロードでいっぱい遊んでもトラブルになる可能性をできるだけ減らしておくように、当店はここまで新車時にやっておくんです。